鍼灸治療は妊娠中でもできる?妊娠中の症状に対する効果とは

鍼灸治療は妊娠中でもできる?妊娠中の症状に対する効果とは

めでたく妊娠され、新たな命とともに生きる喜びを感じると同時に、不安を抱えている方もいると思います。妊娠初期にはつわりなどのつらい症状もあり、しんどい思いをしてしまうでしょう。元気な赤ちゃんを産むために薬を避けつつ少しでも辛さを改善するには、鍼灸治療がおすすめです。

今回は妊娠中でも行える鍼灸治療の効果や、鍼灸治療における注意点についてご紹介します。

鍼灸は妊娠中の症状に効果がある?

妊娠中に行う鍼灸治療には、さまざまな効果が期待できます。特に妊娠初期の段階で起こる不正出血や、不育症といった妊娠中に起こるトラブルの予防に効果的です。不正出血はなぜ起こるのか、いまだに原因がはっきりしないことが多いです。そのため安静にすることが第一とされていますが、鍼灸治療では妊娠初期以外でも不正出血の治療をすることがあります。染色体異常の場合は鍼灸治療でもあまり効果が出ませんが、それ以外の不正出血には効果があるとされています。

不育症の原因には、抗リン脂質抗体や血液凝固因子の異常などがあります。そのためアスピリンやヘパリン療法といった治療を行います。さらに鍼灸治療を併用して受けている方も多いです。不育症で起こる同種免疫異常ではリンパ球の移植や注射をしますが、現在もこの治療法の有効性は証明されていません。そのため、体内を刺激せずに元々ある身体の能力を向上させる鍼灸治療を行うことで不育症の治療を行っている方も多くいます。

また、妊娠初期にほとんどの女性に起こってしまう「つわり」も鍼灸治療で軽減させることが可能です。妊娠中は極力薬を控えなければいけません。そこで、鍼灸治療を行うことによって、薬を使用せずに身体の不調を改善することができるのです。

鍼灸は不妊に効果がある?

鍼灸は不妊治療にも効果があります。名古屋市の鍼灸院と明治鍼灸大学の研究グループによると、鍼灸治療を行った114名の女性のうち、49名が妊娠に成功したと日本生殖医学会で発表しました。

この鍼灸治療は、週に1回~2回のペースで行われました。さらにこのときの不妊患者は、体外受精を5回以上行っても妊娠することができなかった女性を対象とした治療でした。その結果、約4割の女性が妊娠に成功しました。

この治療結果から、鍼灸治療が不妊に効果があるということが分かります。鍼灸による不妊治療には、過去の治療歴が長いほど時間がかかってしまうというデメリットがあります。不妊治療歴が長い方は最低でも8ヶ月程度の通院が必要です。

早くて3ヶ月の治療で治療が成功するといわれており、長くなれば8ヶ月を越えてしまう方もいます。このように大きく変動してしまうのは、不妊原因や卵質などの要因によっても変わってしまいます。不妊治療において、質の良い卵胞を育てるにはおよそ8ヶ月かかるとされています。そのため治療歴が長いほど、8ヶ月間しっかりと鍼灸治療を受け、良質な卵胞と子どもを育てるための身体づくりを行わなくてはいけません。

期間は長くなってしまいますが、不妊治療で行き詰まってしまった方や不妊治療を考えている方は、鍼灸治療を受けることで妊娠成功率を上げることができます。

妊娠中の鍼灸治療の注意点は?

妊娠中なのに皮膚に鍼を刺したり、お灸を乗せたりすることに不安を覚える方は少なくありません。実際に、妊娠中に独学でお灸を乗せることは推奨されていません。さらにツボにも、妊娠初期に利用してしまうと流産になる危険性のあるツボも存在しています。

妊娠初期における鍼灸治療は繊細で、必ず鍼灸師の専門知識が必要です。妊娠中は必ず鍼灸院や鍼灸師のいる整骨院で相談しながら施術を行うようにしましょう。病院ではしっかり脈を確認して、身体の状況を把握したうえで「刺さない鍼」を行うことがあります。脈診や腹診など、母体と赤ちゃんの様子をしっかり確認し、細心の注意を払い鍼の刺激を調整します。細心の注意を払い身体にあった鍼灸治療を行うことで、安心で安全な治療を受けることができます。

妊娠・不妊の鍼灸治療の期間・費用は?

妊娠や不妊の鍼灸治療は、どちらも継続して行わなければなりません。不妊治療における鍼灸治療の期間は先述したように、治療歴が長い方は最低8ヶ月ほど期間が必要です。また妊娠初期に通い始めた方でも、出産後に継続して鍼灸治療を行うことをおすすめします。

出産後に鍼灸治療を行くべき理由としては、出産時に身体にかかった負荷のケアが挙げられます。出産後、妊娠前の状態に身体を戻すにはおよそ6週間から8週間ほどかかるといわれています。この時期が「産褥期」とよばれる時期です。この期間は、赤ちゃんを入れていた子宮が元の大きさに戻ったり、傷ついた産道などから悪露と呼ばれる分泌物を排出したりする期間になります。産褥期を早めるには、自己治癒力が必要となります。この自己治癒力を高めるために鍼灸治療が効果的なのです。

施術箇所や母体と赤ちゃんの状態によっても治療内容が異なるため、価格にはばらつきがあります。鍼灸治療院への通院を考えている方は、事前に費用について相談してみることをおすすめします。

まとめ

不妊治療や妊娠初期、さらに出産後まで鍼灸治療によってスムーズかつ安全に行うことができます。不妊治療における妊娠成功率は通常に比べて約4割も成功率が上がるといわれており、鍼灸治療は有用な治療のひとつです。

産後には出産によって奪われた体力やホルモンバランスの変化、さらに哺乳による血液不足などが産褥期に起こります。マタニティーブルーや産後鬱といった症状は、身体の急激な変化が原因です。

育児中にも授乳や肩こり、腱鞘炎になりやすいので継続的な鍼灸治療をおすすめします。「富士見町 fine 整骨院マッサージ鍼灸院」では、妊娠初期から産後の鍼灸治療を行っています。妊娠初期からや不妊治療の場合でも一度お気軽に当院にお問い合わせください。富士見町 fine 整骨院マッサージ鍼灸院は整骨院としても運営しておりますので、産後の全身矯正やマッサージにも対応いたします。

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