鍼灸師がスポーツの場面で果たす役割とは

鍼灸師がスポーツの場面で果たす役割とは

スポーツの場面において、鍼灸師が果たす役割がとても大きくなっているのをご存知でしょうか。鍼灸とスポーツの間には、一見あまり深いつながりはないようにも感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはとても密接につながっています。

その役割は、いったいどのようなものなのでしょうか。

けがの予防には鍼灸が有効?

鍼灸の一番大きなメリットは、自然治癒力を高めて心身のバランスを整えることができる点です。このことは、スポーツ時のけがを予防するためにもとても役に立ちます。

鍼灸を行うことによって、身体に対して様々な効果を期待することができます。筋肉の血流をよくすること、筋肉の疲労を早めに回復させること、関節の動きをスムーズにすること、痛みや炎症が起きてしまっても早めに改善させることなどが、その例として挙げられます。

これらはすべて、スポーツ選手の体調を万全に整えたり、精神状態を安定させたりするために有効であり、スポーツ時の心身のコンディションを最高のものにすることが可能です。そのような状態でプレーを行うことが、スポーツによるけがを予防するために大切なこと。つまり、鍼灸はけがの予防に有効と言うことができます。

スポーツ障害に鍼灸は効果的?

スポーツ障害を起こした際に鍼灸を行うことで、以下のようなことが期待できます。

  • 筋肉に直接アプローチし、痛みなどを和らげる。
  • 筋肉の疲労の回復を早める。
  • 血液のめぐりを良くする。
  • 心身をリラックスさせ、ストレスを軽減させる。
  • 全身のバランスを整え、新たな障害を予防できる。

このようなことから、スポーツ障害の時に鍼灸を行うことは効果的と言えます。スポーツ時の肉離れや捻挫、打撲などの外傷、野球肩やテニス肘などの障害、精神的な緊張などに対して鍼灸による治療を行うことは有効とされ、幅広い競技において鍼灸が取り入れられています。スポーツ障害経験者の約4割は、鍼灸による治療を受けたことがあるというデータも存在していて、実際にスポーツの現場に鍼灸が浸透していることがよくわかります。

鍼灸師の多くは、スポーツ障害の予防や治療、リハビリテーションなどに対して、幅広い知識と深い理解を持っています。鍼灸による治療を行うだけでなく、身体の使い方やメンタルケアなどについてもアドバイスを行ってくれます。スポーツ選手にとって鍼灸はとても身近な存在と言えるのです。

スポーツ鍼灸の特徴

スポーツにおける鍼灸の役割は、とても幅広いものです。けがをした時などに痛みを和らげる治療を行うことはもちろんですが、身体の疲労を回復させてコンディションを整えること、けがから回復してきた時に競技復帰のためのリハビリテーションとして鍼灸を行うことも、その役割に含まれています。またテーピングやマッサージなども治療の一環として行ったり、正しい運動方法の指導やメンタル面のケアまで行ったりと、単に鍼や灸の施術を行うことにはとどまっていません。このようにスポーツの場面では、けがの予防や治療、リハビリテーション、コンディションの調整など、健康管理全般が鍼灸師の役割として期待されています。

そのため、スポーツの場面において鍼灸師に求められるものは、鍼や灸の技術だけではありません。スポーツ医学に関する知識も幅広く学んでいる必要がありますし、選手との信頼関係を確かなものにするためのコミュニケーション能力も欠かすことができません。それらすべての知識や技術について確かなものを持ちながら、スポーツ選手の健康管理全般においてトレーナーとして活躍することが、スポーツの場面において鍼灸師に求められています。

症状別の治療内容と期間・費用

肉離れや捻挫、打撲などの場合、まず受傷直後に患部を安静にしながら冷却する処置を適切に行うことが基本となります。この処置で痛みや炎症はだいぶ和らぎますが、これだけでは完治とはいきません。痛みがない状態で受傷前と同じ運動ができることが目標です。それまでの期間を少しでも短くするために、鍼灸による治療が有効です。

電気鍼で筋肉細胞に直接アプローチをかけて痛みを抑えるほか、灸による温熱やマッサージにより血行を改善したり、テーピングで安静を保ったりします。筋肉の疲労を十分に取ることで、けが自体を治すだけでなく、再発を予防することもできます。

野球肩やテニス肘などのように、スポーツ時の身体への負担が時間をかけて痛みとなって出てきた場合にも、鍼灸による治療で患部の筋肉細胞を修復したり、血行を改善したりすることが有効です。さらに、身体の動かし方の癖を確認し、身体に負担の少ない動かし方へと修正していくためのアドバイスも行います。

動かしたときの痛みがなく、受傷前と同じように関節を動かせるようになるまで治療は続きます。そのために要する期間は症状の重さによって様々ですが、2週間程度で競技に復帰できる場合もあれば、2か月程度かかる場合もあります。

費用については、治療を行う機関によって様々ですが、鍼灸による治療の場合は健康保険が適用になりません。

まとめ

ここまでお伝えしてきたように、スポーツの場面において鍼灸師の果たす役割はとても大きくなっています。単に鍼や灸の施術を行うことにはとどまらず、スポーツ選手の活躍を力強くバックアップしているのです。

富士見町fine整骨院・マッサージ鍼灸院の鍼灸師もまた、スポーツ選手にとって力強い味方となることができます。スポーツによるけがや障害についても、ぜひ気軽にご相談ください。

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