鍼灸とマッサージの違いを解説。自分に合った方を選ぼう

鍼灸とマッサージの違いを解説。自分に合った方を選ぼう

今回は、鍼灸とマッサージの違いを解説します。鍼灸の定義やマッサージの定義、効果や必要な資格の違いなどから紹介しています。

この記事を読んだ後で、みなさんが自分に必要な施設を選べるようになっていただければ幸いです。

鍼灸の定義

鍼灸とは、鍼と灸を使って体の不調を治していくことです。鍼と灸はそれぞれ特徴があるので、しっかりと把握してから鍼灸院に行くようにしましょう。こういったことを理解することで納得のいく施術を受けられるようになります。

鍼による施術

まず鍼による施術について説明します。

針は細長いステンレス製の鍼を使います。ツボに鍼を刺しますが、専用の筒などを使って無痛で入れるので痛みに弱い方でも安心です。また、ツボに入れた後は一定の刺激を与える方法と、10分から15分ほど置いて抜く方法などがあります。施術箇所や方法によって施術内容は異なるものです。また針に低周波通電をする場合もあり、痛みや筋肉のコリの改善血行の促進に効果があります。

そして小児鍼と呼ばれる乳幼児の夜尿症や夜泣きなどに効果をもつ鍼治療もあるので、老若男女が受けられるのがポイントです。

灸による施術

次に灸による施術について説明していきましょう。艾(もぐさ)を使いツボに刺激を与えます。方法として、艾を直接皮膚に乗せる直接灸と、艾と皮膚の間を空けて行う関節灸に分かれます。

直接灸の場合、艾の大きさは細いものから太いものまで様々で、ツボの広さや患者さんの状態によって使う艾の大きさは異なります。ただ現在では熱い刺激を好む方が減っており、多くの場合は間接灸が用いられています。

間接灸は艾と皮膚の間に空間を作る必要があります。その空間にみそや生姜、にんにくなどの緩衝材を入れ、体を温めていきます。緩衝材の効果によっても体に影響をもたらすことができるため、二重効果が期待できるでしょう。その他には、針の頭に艾を取り付けて点火する方法や、赤外線レーザーで熱を与える科学的な灸も開発されています。

マッサージの定義

マッサージとは、直接体の正面から力学的刺激を加え体の不調を整えたり、病気を治したり、健康を増進させる施術のことです。マッサージには様々な手法があり、手の全体を使って患者の皮膚に密着させ患部を軽く撫でる方法や、親指などを使って体の深い部分の組織に対し円を描くようにもみ込む方法があります。

主に体の血流やリンパの流れを良くすることで、体の不調を治していくのが目的です。

マッサージの効果

マッサージには様々な効果があります。まずは腰痛に効果があることが挙げられます。これは米国内科学会によって発表もされています。ただし、マッサージで治る腰痛は時間が経つことで一定の回復が見込める腰痛ですので、ひどい場合はレントゲンを撮ってもらってから治療方法を決めた方が良いでしょう。

またマッサージにはストレスホルモンを減らす効果があり、リラックス効果をもたらしてくれます。45分ほどマッサージを受けるとストレスホルモンである「コルチゾール」を減らし白血球の数を増やせるので、体の内側からストレスを排除できます。また白血球の増量は免疫力を高めることにもつながるので、病気の予防にも間接的に期待できます。さらに自律神経の乱れにも効果的なので、不安や緊張の解消にもつながるでしょう。

鍼灸とマッサージの違い

鍼灸とマッサージには明確な違いがあります。ここから鍼灸とマッサージの違いを見ていきましょう。主に必要な資格と道具の有無、効果の違いを解説しているので、どちらを受けるか迷っている方は参考にしてみてください。

必要な資格

マッサージと鍼灸には必要な資格が違います。マッサージにはマッサージ師という資格が必要です。このマッサージ師を名乗るためには、専門学校や大学に通いマッサージについて精通する必要があります。ただ、マッサージ師の資格を持っていない方がマッサージ師と名乗り、施術を行うという事例が問題になっています。

鍼灸には鍼灸師という国家資格が必要です。資格取得のためには、養成課程のある専門学校などで受験資格を取得し国家資格試験を合格しなければなりません。また、はり師ときゅう師のそれぞれ試験があり、両方合格しないと鍼灸院を開くことはできません。

鍼灸とマッサージは、どちらもプロフェッショナルによって行われる行為です。

道具

鍼灸とマッサージは道具を使うか使わないかが異なります。鍼灸は、鍼や艾といった道具を使い、患者の体に熱刺激や特殊な刺激を与えていきます。

対してマッサージは手で直接施術を行うので、ピンポイントの施術や広い範囲の血流の促進など、多岐にわたった施術が可能です。

効果の違い

鍼灸とマッサージの効果の違いを説明します。鍼灸には運動器疾患、消化器疾患や循環器系疾患、泌尿器疾患、小児喘息などに医療的な効果有効性を持ちます。このことは世界保健機関で認められています。

一方、マッサージは血行やリンパを促進し体の不調を整え精神的安定ももたらしてくれます。マッサージには医療行為の側面も持っていますが、現在ではリラックスの意味合いが強くなっています。

鍼灸を受ける際の注意点

鍼灸を受ける際には様々な注意点があります。治療が受けられない場合や食事、施術後の注意点があるので、しっかりと把握してから施術を受けるようにしましょう。守らないと施術の効果が薄まるばかりか、倦怠感や体の不調を招く原因になるのでしっかりと守りましょう。

施術の際の注意点

鍼灸施術の際の注意点を見ていきます。まず高熱のある方や飲酒をされている方、極度の疲労を持っている方は、治療の効果ができないので施術を受けることはおすすめできません。食事は治療の1時間前までに済ませておくことが理想です。施術の際は脱ぎ着しやすい服装で受けましょう。香水などをつけていると特に灸の場合、効果が薄れてしまうので注意です。

施術後はできるだけ安静にし、激しい運動などは控えましょう。だるさ、めまい、発熱などの症状が出る場合もあります。一時的な症状なので安静にし、次に通院した時にしっかりとその旨を伝えましょう。また、直接灸をすると水ぶくれになってしまうこともあるので、しっかりと冷やしましょう。

入浴やシャワーはいつも通り可能です。施術後や施術中に冷や汗、吐き気など気分が悪くなることがありますが、しばらく横になっていると治ります。これは血圧の変化と精神的な理由によるものです。注射の際に気分が悪くなる状態と同じです。

まとめ

鍼灸もマッサージもそれぞれメリットがあり、効果がある疾患や症状が異なります。しっかりと自分の症状を把握し、症状に合った施設を選びましょう。

もしも、どちらへ行っていいか分からない場合は、富士見町fine整骨院マッサージ鍼灸院に相談ください。適切なアドバイスや施術を行いますので、ぜひ一度お越しください。

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